医療とは技術だけではなく精神面の配慮を要する

医療

医療とは技術だけではなく精神面の配慮を要する

医療の進歩は目覚ましく、昔は助からなかった命も助かるようになっています。
医療機器や技術の進歩に依るところが大きいです。
実際の医療現場を見ますと助けられた命が必ずしも幸せとは限らないです。
それは、何とかとりとめた命は、何の代償も払わない訳ではないからです。
人工呼吸器を挿管され、薬で鎮静されている方、点滴や経管栄養チューブを鼻に挿入されている方、四肢を抑制されている方、など悲惨な状況があります。
命を救った後が更に大変になっていきます。
このような方々を助けるには細やかな配慮が必要になります。
身体に点滴や鼻管があり、抜かないようにミトンを装用されている方には、家族が近くにいる間やとって欲しいという訴えがある場合は、取って見守ることが必要になります。
絶飲食の方には、1ccの水でも飲んで貰い、喉を少しでも潤すことで、大変救われます。
ちょっとした配慮がその方々の精神的な支えとなります。
医療技術を活かすにはその後のケアが重要になります。